不眠障害治療用アプリ(販売名:サスメド Med CBT-i)(開発パートナー:久留米大学)については、2021年12月に塩野義製薬と販売提携契約(塩野義製薬に対して日本における独占的販売権を供与、契約締結に伴う一時金及び開発進展などに応じたマイルストン収入として総額最大47億円を受領)を締結した。そして2023年2月15日付で厚生労働省より医療機器製造販売承認を取得した。現在は塩野義製薬とともに、マーケティングプラン・メディカルプランの策定やオペレーション構築など、保険適用に関する協議及び上市(2023年内の見込み)に向けて準備を進めている。製品上市後は塩野義製薬から販売額に応じたロイヤリティーを受領する。なお不眠障害治療用アプリに関する技術は、これまで日本、米国、韓国、インドネシアにおいて特許が成立し、2023年2月には欧州特許庁より特許査定を受けている。
同社が進めている開発パイプラインの国内市場規模(保険償還点数×対象人数)は、同社資料によると不眠障害治療用アプリ「サスメド Med CBT-i」についてはターゲット市場を1,000億円、潜在患者まで含めると3,500億円と推定している。このうち、ターゲティング需要であるSAM(Serviceable Available Market)については、合計400億円超(既存の睡眠薬治療からの切り替えニーズ192億円+不眠症の自覚があるが睡眠薬治療に抵抗がある未治療患者の掘り起こし216億円)と試算している。そのほかの開発中パイプラインの国内市場規模は、乳がん患者運動療法アプリ「SMD401」が72億円、ACP用プログラム医療機器「SMD402」が309億円、腎臓リハビリアプリ「SMD201」が660億円と推定している。