*12:09JST キューブ Research Memo(9):基本方針と目標数値は変わらないが、達成時期はズレ込みも(2) ■キューブ<7112>の中長期の成長戦略

2. チャネル計画
日本国内については既述のとおり、2023年4月に青山に路面店をオープンし、阪急うめだ店を改装(大型化)した。秋には東海エリアに好調な新規カテゴリーの単独出店を行い、ブランドの深化を進めていく。また、2024年春には東京都内の店舗のリニューアルを、2025年には関西エリア初の大型フラッグシップストアの出店を予定している。収益力の向上と海外に向けたブランド発信の強化を目的に、店舗の開発と拡大を図る。なお、その後は過度な出店は行わず、主要都市圏の新規出店開発を継続的に展開する方針だ。

海外展開については、好調なイタリア・米国の既存取引先との取引量拡大、未開拓市場での新規卸先の獲得をさらに進める。アジア・ASEAN地域を中心に新規取引先開拓が進捗しており、グローバルECの集客を引き続き強化し、オフライン・オンライン双方から、世界に向けたブランディング展開の素地と収益力強化基盤を構築していく。

「GLOBAL NETWORK」としては、WEB上での展示会開催や大型合同展示会への出展を通じ海外卸売を強化する一方で、現地パートナーと連携した出店開発を進める。「GLOBAL ONLINE STORE」では、海外向けアプリやSNS動画配信でPRを強化することでブランド認知度を向上させ、海外から越境ECに顧客を呼び込む。各地域での現状と今後の展開は以下のようになっている。

(中国・台湾・香港)
現在、中国・香港では現地の新規パートナー候補と交渉中。台湾では、新規取引先へ2023年12月期下期より順次出荷予定。今後は、受注の継続と売上拡大、将来の代理店候補としてのパートナー選定を進める。

(ASEAN・中東)
シンガポール、タイ・ベトナム等については、現在、現地新規パートナー候補と交渉中。インドネシア・UAEでは、新規取引先へ2023年12月期下期より順次出荷予定。今後は、受注の継続と売上拡大、将来の代理店候補としてのパートナー選定を進める。

(欧米)
現在は、既存取引先からの受注が継続している。米国では、新規取引先へ2023年12月期下期より順次出荷予定。今後は受注の継続と売上拡大、近隣諸国における新規取引先開拓を進める。

(韓国)
総代理店との取り組みを一段と強化し、継続受注を通じた売上拡大を図る。

3. 数値目標
2025年12月期の数値目標として3ヶ年の年平均成長率で売上高15%以上、営業利益25%以上、収益性の指標で営業利益率20%以上、ROE15%以上を掲げている。2023年12月期の業績がやや足踏みする見込みであることから、会社は「達成時期については後ズレする可能性もある」と述べているが、計画の方向性や定性的な目標は大きく変わっていない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

<SO>
情報提供元: FISCO
記事名:「 キューブ Research Memo(9):基本方針と目標数値は変わらないが、達成時期はズレ込みも(2)