(2) ビジネス機会の拡大 (a) B to C市場(エンド顧客)への本格参入 「B to B」取引で蓄積してきた大量の査定結果と実績をAIに査定させることにより、査定技術をステップアップさせる。個人顧客の不動産市場への参加を促進させるべく、iBuyerプラットフォーム「KAITRY」の拡大を目指す。年間20,000件超の査定実績にAI査定を掛け合わせ、「B to C」も含めた市場創出を本格化する。「B to C」市場は規模が大きく、同グループの成長が展望できる可能性を秘めている市場である。中古住宅(中古マンション)の「B to B」領域の市場規模は約6,300億円※1(2021年度)である。一方、「B to C」領域である中古マンション市場は2.3兆円※2(2021年度)となっており、大きな開拓余地が残されている。
(d) 顧客LTV(Life Time Value:ライフタイムバリュー)最大化へ 同社の事業領域が多岐にわたることから、それらのノウハウを生かして様々なフェーズで顧客サポートを提供できるようにしていく。住宅の購入・リノベーション、マンションの売却、戸建物件の住み替えなど、顧客の要望に応じて同グループサービスの利用を提案する。その結果、既存顧客のサービス利用の満足度を上げることで、生涯にわたるサポートができる取り組みを推進する。また、会員サービスとして、同グループのオーナーズクラブの会員10,176人(2022年11月末)に対して10年間の修理・保証サポートや旅行やレジャーなど暮らしを豊かにする様々な特典サービスを提供している。