戸田工業<4100>は31日、コスモエネルギーホールディングス<5021>と、カーボンニュートラル実現に向けた環境対応技術の実用化のため、共同開発について基本合意書を締結したことを発表。

同社が保有するメタン直接改質法による低炭素水素製造技術を活用し、コスモエネルギーホールディングスから発生する留分を元に、次世代エネルギーである水素や炭素材料に用いられる炭素への変換を検討する。両社の事業を対象に、同社が保有するCO2分離回収技術に関する環境対応技術の適用に向けて、コスモ石油中央研究所にて評価、検討を実施する。商業化に向けたエンジニアリング面での検討も双方で進めていく。

これらの技術にコスモエネルギーホールディングスが保有する再生可能エネルギー電源を組み合わせることで、クリーンな製造プロセス化を目指す。将来的には、製油所・工場でのCO2排出量抑制に加え、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)や合成燃料への適用、炭素事業への展開、水素製造等の社会実装につながるものと見込んでいる。今後も、双方の知見や技術を活かし、カーボンニュートラルの実現に向けて、技術開発および社会実装を目指していく。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 戸田工業---コスモエネルギーホールディングスと環境対応技術の実用化への共同開発について基本合意書締結