■会社概要

エヴィクサー<4257>は、「人々をより幸せにする音のインターフェースを実現する」というビジョンの下、社会に遍く普及しているスピーカーとマイクを活用した音響通信の社会実装を通じて付加価値の提供と社会課題の解決を行っている。便利かつ使いやすい機能を追及することで、それまで限られた人にしか享受されずにいた技術が一般ユーザーにも広く利用されることを目標としている。音の信号処理に基づくソフトウェア(ACR(Automatic Content Recognition、自動コンテンツ認識)技術、音響通信、音センシング)と、ネットワーク関連技術の研究開発に取り組むテック・ベンチャーで、従業員数18名(2022年6月末時点)の少数精鋭企業である。

同社は、ヒトの五感に「音」の介在は普遍であり、音響分野の技術開発に取り組み、『音をもっとうまく使いこなす』ニーズを掘り起こすことを社会的な使命であると捉えている。代表取締役社長CEOの瀧川淳(たきがわあつし)氏は、一橋大学在学中から東京電力(現 東京電力ホールディングス<9501>)の社内ベンチャーにて経営企画業務に従事するなど、起業家としての経験と実績が豊富である。また、常に時代に先駆けてニーズを発掘し、技術を社会に実装する先見性を養ってきた。実際、2008年頃よりデジタルコンテンツ流通の隆盛を予見し、業界に先駆けてACR技術、音響通信技術を開発し、それらの成果をTV放送、映画、舞台、防災など幅広い分野に応用し、多くの実績を持つ。取締役執行役員COOの鈴木久晴(すずきひさはる)氏は九州大学大学院で芸術工学の博士号を取得し、東京藝術大学で非常勤講師を務めるなど、同社には「音」とそれに関連するハード機器のエキスパートが揃っている。

受賞歴は、2017年に第29回「中小企業優秀新技術・新製品賞」ソフトウェア部門で優秀賞、「2017年 世界発信コンペティション」製品・技術(ベンチャー技術)部門(主催:東京都)で東京都ベンチャー技術優秀賞、「MCPC award 2017」サービス&ソリューション部門で特別賞など多数。協力企業や行政と連携しながら実証実験を積極的に行うことで、独自の要素技術を活用できる領域の開拓を進めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 エヴィクサー Research Memo(2):音響通信ソリューションを提供するテック・ベンチャー