1. 学生マンションのトップ企業 ジェイ・エス・ビー<3480>は、Japan Students Bureau(日本学生公社)の頭文字であり、主に学生を対象としたマンション(以下、学生マンション)の企画・賃貸・管理を行い、全国に展開する学生マンション物件管理戸数80,000戸超を誇る業界トップ企業である。年々物件管理戸数を増やしながら、14年連続で98%超の高い入居率を維持し、不動産賃貸管理事業が売上高の9割強を占めている。また長年、学生マンション事業に従事した経験とノウハウを生かして高齢者住宅事業にも参入し、関西地区を中心にドミナント戦略を推進する。「豊かな生活空間の創造」を経営理念に、同社は成長を続け、2017年7月には東証2部に上場し、2018年7月には東証1部への指定を果たし、2022年4月からはプライム市場に移行した。現在は、「意欲的な」中期経営計画(2021年10月期~2023年10月期)を推進中で、2030年長期ビジョンの達成に向けてさらなる成長を目指している。
4. 中期経営計画の目標数値を上方修正、DXの推進により過去最高益更新を目指す 同社は、2030年長期ビジョン「Grow Together 2030」実現の第1ステージとして中期経営計画「GT01」(2021年10月期~2023年10月期)を推進中である。初年度となる2021年10月期の好決算を反映して、2023年10月期の目標値を上方修正し、過去最高となる売上高622億円、営業利益67億円を目指し、ROE15%以上、自己資本比率40%以上、物件管理戸数85,000戸、自社物件への投資250億円などを目標とする。2020年10月期実績比で売上高は29.5%増、営業利益も55.4%増を目指す意欲的な計数目標である。目標達成のために、不動産賃貸管理事業ではDXの推進やバリューチェーンの強化など、高齢者住宅事業では公民館化(オンライン含む)の推進など、新規事業では新たな若者成長支援サービス開始などを計画する。こうした事業環境の変化を見据えた新たな成長戦略を、着実に実現している。