(2) 他社との提携による新規サービスの開発 a) Performance Technologies ベクトル<6058>及びその子会社(株)Direct Techとの間で、パフォーマンスマーケティング事業の展開を目的とする合弁会社Performance Technologiesを設立した。パフォーマンスマーケティングとは、潜在ニーズの掘り起こしから新規顧客獲得までを一気通貫で行う市場創造型の新たなデジタルマーケティングのことである。EC市場が拡大するにつれ、オンラインでのマーケティングの重要性が一層高まってきた。このため、単に商品・サービスの情報を伝達したり認知を獲得したりするだけでなく、ターゲットの潜在ニーズを掘り起し行動につなげる情報発信によって、デジタルマーケティングのパフォーマンス向上を狙っている。具体的には、潜在ニーズの掘り起こしから購買に至るプロセスに沿って効果的にコンテンツを流す仕組みや、メーカー直販EC向けに商品開発からECサイト構築・運用、フルフィルメントに至るプロセスでのソリューションサービスを構築していく考えである。また、将来的にデジタルマーケティング領域で新たなサービスや事業を創出していくことも考えている。
b) 越境EC 国際物流事業を展開する(株)ペガサスグローバルエクスプレス(以下、ペガサスGE)と業務提携し、「越境EC物流アウトソーシングサービス」を展開する方針である。同サービスは、日本郵便(株)の「EMS国際スピード郵便」「国際eパケット」及びペガサスGEの「超格安国際宅配便サービス(PEN)」の3つのメニューで展開している。安心、簡単、便利、低価格で商品を海外に発送することができ、配達状況の確認や現地関税の立て替えも可能である。実際に同社が「庫内作業」を行うため、顧客本位で融通の利く利便性の高いサービスを一気通貫で提供する。このため、商品の入荷・保管・梱包から、運送業者への引き渡し・発送、段ボールなどの資材の調達まで、越境EC物流に関するすべての作業をまかすことができる。なお、ペガサスGEは外資系国際航空宅配便事業者DHLジャパン(株)の子会社として設立され、現在は総合物流企業であるカンダホールディングス<9059>グループの一員として、航空貨物や海上貨物の輸送手配、通関、保税倉庫などの業務を行っている。