八洲電機<3153>は13日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.4%増の600.38億円、営業利益が同2.2%減の21.23億円、経常利益が同2.7%減の22.51億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.8%減の15.27億円となった。

プラント事業の売上高は前年同期比13.5%減の157.92億円、営業利益は同19.4%減の10.64億円となった。鉄鋼・非鉄分野では、市況改善、設備集約等が進むものの、鉄鋼分野における老朽設備の更新や生産効率向上を目的とした大型投資案件の減少により、売上高は低調に推移した。石油・化学・ガス分野では、化学・ガス分野における設備の維持・管理を目的とした工事案件等が計画通り進捗したが、石油分野における国内需要の回復遅れや老朽設備改修工事の先送りなどもあり、売上高は低調に推移した。

産業・交通事業の売上高は同8.1%増の442.46億円、営業利益は同5.0%増の29.52億円となった。産業機器分野では、半導体不足や原材料高騰の影響はあるが、設備機械関連セットメーカーの生産量は増加し、国内製造業の設備投資も回復基調が続き、売上高は好調に推移した。一般産業分野では、医療・化学・精密関連における顧客の成長投資に向けた設備増強を背景に、大型の工事案件が順調に進捗し、売上高は堅調に推移した。空調設備分野では、情報通信分野向け特殊空調機及び理化学分野向け特殊空調工事や新型コロナウイルス感染症対策用のクリーンエア製品が順調に進捗し、売上高は堅調に推移した。交通分野では、鉄道車両関連製品や信号関連設備の工事が順調に進捗し、売上高は好調に推移した。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.6%増の610.00億円、営業利益が同8.3%増の23.00億円、経常利益が同6.6%増の24.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.8%増の16.00億円を見込んでいる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 八洲電機---22年3月期増収、産業・交通事業が業績に貢献