■会社概要

1. 会社概要
エラン<6099>は介護医療関連事業として、入院セットサービスのCSセットを展開している。CSセット(CSセット、CSセットシステム、及びCSプランは同社の登録商標)とは、病院や介護老人保健施設等の入院患者・入所者が、身の回り品を準備しなくても「手ぶらで入院・面会・退院」できるように、衣類・タオル類洗濯サービス付レンタル、歯ブラシ・ティッシュ・口腔ケア商品、紙オムツなど、入院・入所生活に必要な日常生活用品を提供する入院セットサービスである。さらなる成長に向けて、より付加価値の高い新サービス・新事業を積極的に開発・展開している。

2021年12月期末の総資産は13,947百万円、純資産は7,483百万円、資本金は573百万円、自己資本比率は53.7%、発効済株式総数は60,600,000株(自己株式140,969株含む)である。なお2022年4月4日に移行予定の東京証券取引所(以下、東証)の新市場区分についてはプライム市場に上場する。

グループの拠点は、松本本社(長野県松本市)、東京オフィス(東京都港区)、及び営業拠点22ヶ所である。グループ会社は、個人請求・カスタマーサポート部門を分社化して2019年4月に業務開始したエランサービスと、沖縄県内における新規サービス提供を目的として2021年4月に設立した琉球エランである。東北地方で同様のサービスを提供する(株)エルタスクについては、2017年2月に完全子会社化した後、2020年1月に吸収合併した。グループ従業員数は2022年1月1日時点で502名となった。

海外展開については、インドのリネンサプライ市場への進出等を視野に入れて、2018年11月にインドの医療関連商品卸会社Boston Ivy Healthcare Solution Pvt. Ltd.(以下、BIHS)に出資、2021年2月にインドの病院向け洗濯会社Quick Smart Wash Pvt. Ltd.(以下、QSW)に出資した。

2. 沿革
1995年2月に寝具販売業を目的として、神奈川県相模原市に(有)エランを設立し、1997年10月に(株)エランに組織変更した。その後、2001年6月に本社を長野県松本市(南原)に移転し、2003年5月に介護医療関連事業として入院セットサービスのCSセットを開始した。2012年9月には本社を現在の長野県松本市(出川町)に移転した。さらに、2014年11月に東証マザーズに新規上場し、2015年11月に東証1部に市場変更した。2019年3月にはCSセット導入施設数が1,000施設を突破し、2019年4月に子会社のエランサービスが業務開始した。2020年1月に子会社のエルタスクを吸収合併し、2021年4月に子会社の琉球エランを設立した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 エラン Research Memo(2):入院セットサービスのCSセットを展開