1. 中期経営計画の概要 2021年10月期からスタートした中期経営計画「GT01」(2021年10月期~2023年10月期の3年間)は、2030年長期ビジョン「Grow Together 2030」の第1ステージという位置付けである。長期ビジョンでは、2030年の「ありたい姿」として、「アビリティ(総合的人間力)」の芽を育て社会課題の解決に貢献すること、人間性とテクノロジーの融合によるジェイ・エス・ビー<3480>だけの価値を創出すること、「UniLife」をグローバル・トップブランドにすることを掲げており、2030年に向けてさらなる事業領域の拡大を目指している。この長期ビジョン達成に向けて不動産賃貸管理事業では、新たな価値提供により学生マンション分野で唯一無二の存在を目指す。また高齢者住宅事業では、多様なQOL(Quality of Life:生活の質)を目指すスマートコミュニティを実現する。さらに新規事業では、UniLifeでしかできない学びを提供し続ける計画である。
具体的な成果として、同志社大学初の教育寮である「継志寮」の管理受託がある。この寮は、人種、性別、障がいの有無、文化等の様々な違いや背景を持つ学生が混住・交流する環境のもと、多文化共生、地域社会との異世代共生を実践する生活を通して多様な価値観を理解し合い、その違いを新たな創造へ導く力を持つ人物の養成を目指すものだ。同志社大学まで徒歩5分の立地で、全180戸(国内学生向け96戸、留学生向け84戸)、国内学生向け3戸、留学生向け2戸で1ユニットを形成し、リビングルームを共有する。そのほか、三重県で初の食事付き学生マンションである「(仮称)学生会館 Uni E’meal 三重大学前」、富山県での学生マンションに初進出である「(仮称)学生会館 Uni E’meal 富山大学前」など、高機能マンションの新地域への展開も行っている。