アートネイチャー<7823>は24日、タブレットを使用した頭部形状を計測するための「ポータブル 3D スキャナ」を導入、オーダーメイドウィッグを取り扱う同社全店、および全国の百貨店等で開催されるレディース展示・試着会にて、「新・3D 型取りシステム」の運用を開始したことを発表した。

同社では、オーダーメイドウィッグを作製するにあたり、正確な頭部形状を計測するために、店舗に据え置くタイプの3Dスキャナを2006年に導入し、顧客の頭の形にフィットしたクオリティの高いウィッグを提供してきた。今回の「ポータブル 3D スキャナ」は、タブレットのカメラ機能と専用アプリのみで、場所を選ぶことなく簡単に頭部の正確な3Dデータを作成することができる。大型だった店舗用3Dスキャナのポータブル化により、店舗の省スペース化を可能にしたほか、顧客の自宅訪問の際や、全国で開催する展示・試着会など、店舗以外の場所で計測したデータを、迅速に工場に送信できることから、納期短縮など業務の効率化が一層図れるようになった。
また、地形測量を応用した新技術を採用した「新・3D 型取りシステム」では、これまで計測が難しいとされてきた襟足のアール形状にいたるまで、ウィッグをつける部位の頭部全体を正確にデータ化することができるようになり、スキャンしたデータに基づいた立体の型(モールド)から作製されるウィッグは、顧客頭部にしっかりフィットすることになる。
同社では、今後も本システムに改良を加え、さらに顧客満足度の高い商品・サービスの提供を行っていくとしている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 アートネイチャー---頭部形状計測の「ポータブル 3D スキャナ」を導入