a) 医療分野 医療分野では、クラウドPACS「NOBORI」の成長が続く見通し。PACS市場全体におけるクラウド比率はまだ低く、オンプレミス型からのリプレイス需要が期待できるほか、小規模医療施設からの新規需要も見込まれる。一方、個人向けのPHRサービスやAI画像診断支援システム等については、時間をかけて収益化に向けた取り組みを進めていく予定になっている。
b) CRM分野 CRM分野については既存顧客の更新需要がほぼ一巡したことから、2022年3月期は足踏みする可能性が高い。同社では新規顧客開拓に向け、MAツールやSFA(営業支援ソフト)などCRM周辺領域でクラウドサービスを提供している国産ベンダーとアライアンスを組むことで、競合となるセールスフォース・ドットコムに対抗していく方針を示している。セールスフォース・ドットコムはMAツールからSFA、CRM領域に至るまで幅広いサービスを提供し、トータルパッケージとして営業提案することでクラウド型のCRMシステムの導入実績も伸ばしている。同社は国産ベンダーとタッグを組むことでセールスフォース・ドットコムに対抗し、クラウド型CRMシステムの顧客開拓を進めていく戦略であり、今後の動向が注目される。