ODKソリューションズ<3839>は4月30日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比5.0%増の54.12億円、営業利益は同27.8%増の6.69億円、経常利益は同25.6%増の6.95億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同29.7%増の4.74億円となった。

事業面では、「アライアンス・M&Aの推進」「UCARO(R)(ウカロ)関連サービスの拡充」「事業横断サービスの開発」を本年度の重点課題として様々な施策に取組んだ。「UCARO(R)」については、「学研プライムゼミ」とのユーザID連携により、新型コロナウイルス影響下での受験生の家庭学習を支援した。2021年4月1日には学研教育みらいとの協業による新サービス「入試・リメディアル ソリューションサービス」の提供を開始し、両社の強みをいかしたサービス拡充に取組んでいる。「UCARO(R)」の市場浸透状況は、導入校数が前年より8校増えて75校に拡大し、保護者向けサイト「UCARO(R) family」についても前年比約2.5倍超と順調に登録者数を伸ばしている。また、カスタマーサクセスオートメーションツール「pottos(R)(ポトス)」については、事業推進力の強化に向けて「pottos事業推進室」を新設したほか、機能性及び利便性を大幅に向上させたVer.2の提供を開始した。新体制のもと、大規模ユースケース獲得に向けた企業間連携を促進し、収益拡大に取組んでいる。この他、SBIビジネス・ソリューションズと共同開発している金融事業者向け「マイナンバー管理システム」とLiquidが提供する、オンラインで本人確認を完結する「LIQUID eKYC」とのシステム連携をすすめている。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.9%増の60.00億円、営業利益が同4.4%減の6.40億円、経常利益が同3.6%減の6.70億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.0%減の4.60億円を見込んでいる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ODKソリューションズ---21年3月期増収・2ケタ増益、既存顧客との取引深耕や新規受託等により売上増