八洲電機<3153>は28日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。当期に連結子会社を売却した影響等により、売上高が前年同期比18.7%減の363.61億円、営業利益が同63.9%減の2.09億円、経常利益が同54.0%減の3.16億円となったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年度に計上した特別損失が今年度は発生しないため同116.2%増の2.07億円となった。なお、第4四半期において売上高及び利益の確実な取込み、並びにグループ全体での更なる原価低減や経費削減を強化することにより、当初の年度予想を達成する見込みとしている。

プラント事業の売上高は前年同期比1.3%増の126.88億円、営業利益は同25.3%増の7.98億円となった。鉄鋼・非鉄分野では、鉄鋼分野において市況低迷による設備の休止等が続いているものの、老朽設備の更新や生産能力及び効率の向上、安全性確保を目的とした大型案件が予定通り進捗し、売上高は堅調に推移した。石油・化学・ガス分野では、石油分野で国内燃料需要の減少と原油価格下落に伴う影響が続き顧客の投資案件の延期等により、売上高は低調に推移した。

産業・交通事業の売上高は前年同期比12.0%減の236.72億円、営業利益は同25.0%減の8.51億円となった。一般産業分野では、医療及び化学関連顧客の新規設備投資や、セキュリティ事業・ネットワーク事業における更新案件の取込みにより、売上高は堅調に推移した。空調設備分野では、大口空調機案件及び情報通信分野向け特殊空調が予定通り進捗し、売上高は堅調に推移した。産業機器分野では、依然新型コロナウイルス感染症拡大による市況悪化が続いており、設備機械関連セットメーカーの生産減少や首都圏を中心とした再開発案件の計画延期等により、売上高は低調に推移した。交通分野では、新型コロナウイルス感染症による影響を強く受け、列車運行システム関連工事及び受変電設備の大型更新工事が減少し、売上高は低調に推移した。

2021年3月期通期については、売上高が前期比10.2%減の630.00億円、営業利益が同6.3%減の23.50億円、経常利益が同7.8%減の24.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.3%増の16.50億円とする、2020年7月30日に公表した業績予想を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 八洲電機---3Q純利益が大幅増、プラント事業が堅調を維持