■クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>の決算概要

2. 2021年2月期上期の総括
以上から、2021年2月期上期を総括すると、同業他社と同様、コロナ禍により足元業績は大きく後退するとともに、今後に向けても不確実性が残る厳しい状況となった。ただ、カテゴリー別や出店エリア(首都圏か地方か、首都圏でも都心か郊外か)によりばらつきがある点には注意が必要である。すなわち、悪い部分を整理し、良い部分を強化することにより、環境変化に柔軟に対応していく事業構造となっているところは、まさに「マルチブランド・マルチロケーション戦略」(独自の業態ポートフォリオ)の真骨頂と評価できるだろう。また、後述するように、徹底したコストコントロールにより収益体質の強化を図っているところも、今後の早期回復に向けて注目すべきポイントと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)



<ST>

情報提供元: FISCO
記事名:「 クリレスHD Research Memo(4):コロナ禍により足元業績は大きく後退(2)