塩野義製薬株式会社<4507>は、Tetra Therapeutics(米国・ミシガン州、Tetra社)の全株式を取得し、完全子会社化することを決定した。

塩野義製薬は、2018年12月に認知機能改善薬候補BPN14770のライセンスならびに出資契約をTetra社と締結。日本、韓国、台湾における独占的開発・製造・販売権を獲得するとともに、同化合物の研究開発を協業している。

Tetra社は、脆弱X症候群(FXS)、アルツハイマー型認知症(AD)、外傷性脳損傷、その他の脳疾患に対する治療薬を開発するバイオテクノロジー関連の研究開発型企業。米国においては、Tetra社がFXS患者とAD患者を対象としたPhase II試験2を実施し、完了している。

本件M&Aにより、塩野義製薬は、Tetra社の中枢神経系の創薬ノウハウを取り込み、BPN14770およびTetra社が現在保有する全化合物のグローバルにおける権利を獲得する。今後も両社の提携を強化し、さらなるシナジー効果創出を目指す。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 塩野義製薬、米国バイオテクノロジー関連研究開発型企業のTetra Therapeuticsの全株式取得、完全子会社化