八洲電機<3153>は30日、2020年3月期第3四半期(19年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.4%増の447.29億円、営業利益が同2.8%減の5.80億円、経常利益が同7.0%減の6.87億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、八洲電子ソリューションズの株式譲渡損失の見込額について特別損失4.50億円を計上したため、同84.2%減の0.95億円となった。

プラント事業の売上高は前年同期比16.6%増の125.25億円となったが、受注代理手数料が前年度に比べ減少したため、営業利益は同1.3%減の6.37億円となった。鉄鋼・非鉄金属分野では、鉄鋼分野において海外市況悪化等の影響による生産調整局面にあるが、安定操業に向けた老朽化更新や安全性向上のための投資は継続され、売上高は堅調に推移した。石油・化学プラント分野では、石油分野において発電付帯設備の大型保全工事案件が予定どおり進捗し、売上高は好調に推移した。

産業・交通事業の売上高は前年同期比1.7%増の269.09億円、営業利益は同6.0%増の11.35億円となった。産業機器分野では、設備機械関連のセットメーカーにおいて生産調整があったが、首都圏を中心とした再開発案件の継続により、売上高は好調に推移した。一般産業分野では、製造業向け受変電設備の老朽化更新工事及び設備点検作業が増加し、売上高は好調に推移した。空調設備分野では、首都圏を中心とした空調機器の販売や空調設備工事等が順調に進捗し、売上高は好調に推移した。交通分野では、鉄道車両関連製品の増加や列車運行システム関連の大型工事が計上され、売上高は好調に推移した。

電子デバイス・コンポーネント事業の売上高は前年同期比6.5%減の52.94億円となったが、表示機器案件及びソフト受託分野への掘り起こしに注力し、営業利益は同10.7%増の1.95億円となった。産業機器分野では、需要低迷と慎重な生産計画を背景に電子デバイス関連の売上高は低調な推移となった。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.0%増の740.00億円、営業利益が同2.2%増の24.00億円、経常利益が同3.0%増の26.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.4%減の17.00億円とする期初計画を据え置いている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 八洲電機---3Q増収、産業・交通事業が順調に推移