(3)海外 2019年9月末の「営業資産残高」(海外事業における関連会社への出資額を含む)は、円高の影響もあり前期末比3.4%減の965億円に減少した。中間目途値(2020年3月期末の営業資産残高1,100億円)に対しても遅れが見られる。また、ROAについても0.9%(前期は0.8%)と僅かな改善にとどまった。海外はオーガニックとインオーガニック(M&Aや提携等)の2つの成長軸を進めている。オーガニック戦略については、アセアン地域での事業拡大に向け、シンガポール現法及びアクリーティブのタイ現法の営業体制の強化に取り組んでいる。一方、今後の事業拡大やROAの改善に向けては、インオーガニック成長が不可欠と見ており、M&Aにも積極的に取り組む方針である。現中期経営計画期間中では2018年3月にTDF Group Inc.※1、2019年1月にPacific Rim Capital, Inc. (PRC)※2をそれぞれ持分法適用会社化しており、海外における営業基盤の拡充は着実に進んでいる。PRCとはオペレーティング・リースのノウハウ習得に向けた連携を進めるなど、オーガニック事業とのシナジー創出にも取り組んでいる。