ナノキャリア<4571>は7日、同社がイスラエルのVBLより国内開発販売権を取得している遺伝子治療薬「VB-111」に関し、医師主導による再発悪性神経膠芽腫を対象とした第2相臨床試験に関する新規IND申請が米国食品医薬品局により承認されたことを発表。この試験に関する詳細は、治験責任医師らにより、2019年11月にアリゾナ州フェニックスで開催される神経腫瘍学会年次総会(SNO)で発表される。

VB-111は、全身投与型の非増殖型アデノウイルスベクターで、様々な固形がんを対象にすることが可能。腫瘍血管の破壊とともに、腫瘍免疫を惹起するなど、抗腫瘍効果に対するデュアルメカニズムを持つユニークな製剤。現在、VB-111とパクリタキセル併用によるプラチナ抵抗性卵巣がんを対象とした第3相試験がVBL主導で米国を中心に実施されており、中間解析が当期第4四半期(2020年1-3月)に行われる見込み。同社は、今後の開発進捗等を踏まえ国内の開発方針を検討していく考えとしている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ナノキャリア---遺伝子治療薬VB-111の悪性神経膠芽腫対象の医師主導第2相臨床試験に関する新規IND承認