八洲電機<3153>は30日、2020年3月期第2四半期(19年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.1%増の299.23億円、営業利益が1.22億円(前年同期は0.33億円の損失)、経常利益が同244.6%増の1.88億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年度に特別利益(固定資産売却益)2.55億円が計上されていたため、同50.8%減の0.88億円となった。

プラント事業の売上高は前年同期比20.2%増の82.11億円、営業利益は同0.2%増の1.96億円となった。鉄鋼・非鉄金属分野では、国内の建設業向け需要や、老朽化設備更新に対する大型投資案件があり、売上高は好調に推移した。石油・化学プラント分野では、各社において計画されていた保全工事案件が順調に推移し、売上高は好調に推移した。

産業・交通事業の売上高は前年同期比3.5%増の181.09億円となり、一般産業事業の生産効率向上による業務改善により営業利益は同37.0%増の7.99億円となった。産業機器分野では、設備機械関連のセットメーカーからの生産調整があったが、首都圏を中心とした再開発案件が継続し、売上高は好調に推移した。一般産業分野では、製造業向け受変電設備工事や特殊空調工事が増加し、売上高は堅調に推移した。空調設備分野では、首都圏を中心とした空調関連機器の販売や空調設備工事等が順調に進捗し、売上高は好調に推移した。交通分野では、列車運行システム関連の大型工事が計上され、売上高は好調に推移した。

電子デバイス・コンポーネント事業の売上高は前年同期比0.3%減の36.01億円となったが、IoT関連製品に注力し、営業利益は同24.7%増の1.12億円となった。産業機器分野では、潜在顧客需要の発掘に注力する一方、ソフト受託の顧客投資案件が増加し、売上高は堅調に推移した。

2020年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.0%増の740.00億円、営業利益が同2.2%増の24.00億円、経常利益が同3.0%増の26.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.4%減の17.00億円と第2四半期連結累計期間までの進捗状況は増収増益となり順調ではあるものの、今後の不透明感もあり期初計画を据え置いている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 八洲電機---2Q経常利益が大幅増益、独自のエンジニアリング力を活かした高付加価値案件が増加