a) 障がい者雇用支援サービス 障がい者雇用支援サービスの売上高は前年同期比44.4%増の1,260百万円となり、営業利益もビジネスソリューション事業の大半を占めた。企業における障がい者雇用の旺盛な需要に対応するため、2019年4月に千葉市、同年5月に春日井市(愛知県)、さいたま市に農園を各1拠点開設し、合計16農園(千葉県12、愛知県3、埼玉県1)とした。春日井市とさいたま市の農園については行政との連携事業となり、埼玉県は初進出となる。行政と連携することで、農園開設までの手続きが効率化するほか、就労を希望する障がい者の紹介も独自で行うよりもスムーズに進むなどの効果が出ている。
b) ロジスティクスアウトソーシングサービス ロジスティクスアウトソーシングサービスの売上高は前年同期比12.5%減の592百万円と減少したものの、営業利益は約40百万円と2期ぶりに黒字転換した。主力のEC事業者向け発送代行サービスにおいて、従来、売上高に含めていた配送料を顧客企業への立替金に計上変更したこと、並びに低収益案件の取引見直しを進めたことが減収要因となった。ただ、利益面では低収益案件が減少したことや、物流センターの集約効果(4拠点→2拠点)、物流システムの統一化、代理店営業の停止等の収益改善施策に取り組んだことで黒字転換した。なお、物流センターのうち、つくばECセンターの稼働率は約90%で安定して推移しているが、品川ECセンター(東京都港区)は約60%と低水準となっている。これは低収益案件の見直しを進めたことによるもので、第2四半期末で見直しも終了し、第3四半期以降は新規案件を獲得していくことで稼働率を引き上げ、更なる収益性の向上を目指している。
c) 採用支援サービス 採用支援サービス「OMUSUBI」の売上高は前年同期比48.8%増の198百万円となり、営業損益は若干ながらも初めて黒字化を達成した。外食企業における慢性的な人材不足を背景に、アルバイト希望者の面接設定業務を代行する同社サービスに対するニーズは旺盛で、利用企業社数は前期末の55社から100社に拡大している。月平均応募受付件数は前年同期比39%増の3.1万件となっている。同社サービスを活用することで、企業の採用力が向上しており既存顧客の売上が伸び悩むと言った副作用も出ているが、新規顧客の拡大が増収要因となった。なお、同社の売上は面接設定1件当たり約千円の成果報酬型となっているため、コールセンターのスタッフ数が変わらなければ、面接設定の増加と連動して収益性が向上することになる。