ナノキャリア<4571>は9日、同社の主要パイプライン「NC−6004」について免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」を併用した第2相臨床試験において、1例目の投与を開始したことを発表した。

本試験はプラチナ既治療の再発及び転移頭頸部扁平上皮癌を対象として、主にキイトルーダ併用時のNC-6004の推奨投与量の決定(PIIa)と、キイトルーダ+NC-6004とキイトルーダ単独におけるPFS(無増悪生存期間)中央値の比較(PIIb)を実施する。試験期間は約3年で、合計136症例を計画している。

昨今、免疫チェックポイント阻害剤が癌治療において主流となってきており、併用に関する臨床開発には世界的な注目が集まり、製薬企業の関心度は高い。本開発においては、免疫チェックポイント阻害剤との併用による相乗効果が多数報告されているシスプラチンを内包するNC-6004の抗腫瘍効果の増強や、これまでに実施した臨床試験で認められた副作用軽減効果等を融合することで、同社のプラットフォーム技術であるミセル化ナノ粒子製剤の製剤価値向上を図るという。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ナノキャリア--- NC-6004とキイトルーダ併用第2相臨床試験、頭頸部がんを対象に投与開始