a) 家庭用油脂 「AJINOMOTO」ブランドで有名な家庭用油脂では、国内オリーブオイル市場のリーディングブランド「AJINOMOTO®オリーブオイル」や栄養機能食品「AJINOMOTO®さらさら®キャノーラ油健康プラス」、特定保健用食品「AJINOMOTO®健康サララ®」など、消費者のおいしい料理づくりと健康づくりに役立つ商品を各種取りそろえている。また、本格的な料理を手軽に味わうことができる香味油や調味油も充実させており、2019年春季新商品として「AJINOMOTO®から揚げの日の油」を新たにラインアップに加えた。
b) 業務用油脂 市場シェア40%を誇る業務用油脂では、独自技術により酸化を抑制するなど長持ち効果がある「長調得徳®」シリーズをリニューアルし、さらに長時間使用できる新商品を投入した。また「J-OILPRO®プロのための調味油」シリーズのラインナップに、強い直火で焼いた香ばしさと焼くことによる旨みを増強した、肉メニュー用の「J-OILPRO®プロのための調味油グリルオイル」や、ミルクのような贅沢な香りとコクの「J-OILPRO® プレミアバターフレーバーオイル」を新たに追加している。
c) 油糧(ミール) 大豆や菜種などの原料を搾油処理した後の搾り粕(ミール)は、良質なたんぱく質や糖質を多く含んでいる。このため、配合飼料の原料に活用されている。大豆などと同様に大豆ミールにも国際相場があるため、外部環境の影響を受ける。
a) マーガリン・ショートニング 家庭用マーガリンでは、長く好評を得ている「ラーマ」ブランドの商品を販売している。業務用マーガリンでは、製菓・製パン分野における顧客の課題解決に向けた提案を強化しており、独自のフレーバー技術でバター風味を実現した「マイスター」や、バターコンパウンドマーガリンの「グランマスター®」シリーズの商品などを展開している。なお、2019年に入って、オーストリアBackaldrin社のミックス粉の輸入販売を開始した。Backaldrin社のミックス粉は健康や安心といったニーズにフィットした商品であることから、製菓・製パン分野でのソリューション提案に積極的に取り入れていく方針である。
b) 粉末油脂 粉末油脂は、油でありながら粉ものや水への分散性に優れる上、乳化食品のため油のおいしさと水溶性のおいしさを併せ持つユニークな商品である。現在は主にコーヒー用クリーマーやスープに活用されている。液状油脂で長年培ってきた独自技術を活かした商品開発に取り組んでいる。
a) スターチ 同社は、トウモロコシやタピオカ由来のでん粉をベースに、同社独自の高機能加工を施した加工でん粉に注力している。加工でん粉は、惣菜や畜肉商品、米飯、麺類などに幅広く利用され、ジューシー感、食感改良など様々なおいしさを加えることができている。
b) ケミカル 同社の合成樹脂接着剤・塗料は、環境に配慮した製品として、住宅建材から家具など生活必需品に至るまで様々な場面で使用されている。同社の製品が持つ機能はスギやヒノキなどの国産材の有効利用の一端を担っており、国産材利用の増加に合わせて伸長している。
C) 大豆シート(まめのり) 大豆たんぱくをベースに作られた薄くてしなやかなシート状の新たな料理素材で、様々な料理を巻いたり包んだり、自由自在な使い方ができる。密着性に優れ料理の風味を生かすことができるため、和・洋・中を問わず、新しいメニュー作りやオリジナリティあふれる盛り付けに利用することができる。