FUJIKOH<2405>は9日、2019年6月期第3四半期(18年7月-19年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比14.7%増の29.37億円、営業利益が同105.5%増の2.83億円、経常利益が同120.1%増の2.35億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同344.2%増の1.64億円となった。

建設系リサイクル事業の売上高は前年同期比7.2%増の11.77億円、営業利益は同172.7%増の2.31億円となった。建設系リサイクル事業は、焼却施設の需給環境が厳しく、稼働日数は増加しているが外注委託の見込数量が減少傾向で推移した。受入数量は前年同期と比較して累計で10%の減少、第3四半期は5.3%増加した。発電施設の受入数量は前年同期と比較して累計で4.9%、第3四半期は11.6%増加した。また、売電数量も前年同期と比較して5%前後増加した。新築及びリフォーム工事現場からの収集運搬事業も回復傾向であり、売上高は前年同期比で44.2%増加した。

食品系リサイクル事業の売上高は前年同期比5.9%増の1.31億円、営業利益は同95.8%減の0.00億円となった。液状化飼料の販売数量が計画通り推移した。新規契約先の開拓は進んでいないが、既存販売先の数量は安定的に推移した。また、食品循環資源の受入数量は累計で3.7%、第3四半期も12.3%増加したが、飼料化に不向きである栄養分の少ない受け入れ対象物を制限する方向で交渉している。

白蟻解体工事の売上高は前年同期比17.0%増の1.75億円、営業利益は同9.7%減の0.10億円となった。解体工事については、紹介物件も増加するとともに、施工体制の充実により売上高は前年同期比で17.5%増加した。また、白蟻工事は2018年末以降、既存工事が減少傾向であるが、売上高は前年同期比で15.3%増加した。

森林発電事業の売上高は前年同期比22.3%増の14.52億円、営業利益は同12.5%増の1.65億円となった。木材の乾燥を促進する貯木方法を検討し効率的な破砕、混合を促進し、100%の安定稼働を継続しながら、払出し原価の低減を目指した。電力小売は一般家庭の受注は、地元企業との代理店契約の締結により、増加傾向で推移しているが、工場等の高圧の受注は厳しい状況が継続した。発電事業は売上高、売上原価ともに前年同期比と概ね同額であるが、電力小売事業の売上高は前年同期比で概ね2倍となった。

2019年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比12.3%増の38.50億円、営業利益が同56.6%増の3.00億円、経常利益が同70.3%増の2.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が197.8%増の1.70億円とする2月に上方修正した業績予想を据え置いている。

また、同日、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目的に自己株式の取得を発表した。取得しうる株式の総数は上限22万株、取得価額の総額は上限1.0億円を予定している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 FUJIKOH---3Qは2ケタ増収・大幅な増益、建設系リサイクル事業が好調に推移。自己株式取得も発表