ナノキャリア<4571>は5日、NC-6004の第2相臨床試験について、欧米で実施した3がん種を対象とした解析結果を受領し、すべてのがん種において、既存のシスプラチン・ゲムシタビン療法と同程度の有効性が認められたと発表した。

同社はこれまで、NC-6004の有効性の高いがん種を見い出す目的で、NC-6004(135 mg/m2)とゲムシタビン(1250 mg/m2)を併用し、非小細胞肺がん、胆道がん、膀胱がん患者を対象として欧米において有効性、安全性を検討してきた。本試験において、有効性は既存の治療とほぼ同等、コンセプトである副作用の軽減による安全性を確認した。特に、既存のシスプラチン投与で発生する聴覚障害は1例も見られず、その他シスプラチンに依存した副作用の発生頻度や重症度は改善され、良好な忍容性が認められた。

一方で、がん治療の分野では、オプジーボやキイトルーダの登場により、治療法に関する関心が免疫チェックポイント阻害剤に集まっている。これを受けて、今後は抗がん剤開発の主流であるとされている免疫チェックポイント阻害剤を併用し、欧米アジアでスタートする頭頸部がんを対象とした第2相試験を推進し、さらなる本製剤価値向上を狙うとしている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ナノキャリア---NC-6004の第2相臨床試験の解析結果を受領、有効性および安全性が確認される