■今後の見通し

1. 2019年12月期は減益予想だが上振れ余地
コスモ・バイオ<3386>の2019年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比1.9%増の7,400百万円、営業利益が同39.1%減の200百万円、経常利益が同38.1%減の250百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同46.2%減の140百万円としている。想定為替レートは1米ドル=115円(2018年12月期実績1米ドル=110円)である。

売上面では積極的な営業活動、自社製品・サービスの拡販などで、複数の大手仕入先との契約終了前の2016年12月期水準への回復を目指す。利益面ではドル高・円安による仕入コスト上昇、積極的な投資に伴う減価償却費や研究開発費の増加、さらに本社移転の一時的費用などを見込み、各利益とも減益予想としている。ただし為替想定を含めて保守的な印象が強く、上振れ余地があるだろう。

なお第2四半期累計の連結業績予想は、売上高が前年同期比1.3%減の3,750百万円、営業利益が同61.4%減の90百万円、経常利益が同56.2%減の125百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同64.6%減の65百万円としている。四半期別の収益特性に変化はないが、上期の本社移転(2019年5月)の影響もあり、下期偏重の計画である。

2. 海外業務体制変更や本社移転・集約でシナジー向上・業務効率化推進
2019年1月グループの海外業務体制を変更した。同社の海外営業部を廃止し、今後はCBUが日本以外の全世界向け販売を担当する。海外事業拡大を推進するとともに、国内人員を再配置して国内事業拡大に繋げる。

また2019年5月に本社を移転(同じビル内でのフロア移転、分散しているグループ会社を含めて同一フロアに集約)する。働きやすい環境を整備して、グループ会社とのシナジー向上や管理部門の効率化を推進する。一時的な移転費用が発生するが、集約によってオフィス賃料などトータル経費は減少する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 コスモ・バイオ Research Memo(6):2019年12月期は減益予想だが上振れ余地