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3. 財務状況と経営指標
タマホーム<1419>の2019年5月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比5,786百万円増加の96,553百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現預金が同2,912百万円増加したほか、手持棟数の増加によって棚卸資産(未成工事支出金等)が同3,094百万円増加した。一方、固定資産では有形固定資産が同725百万円減少した。
負債合計は前期末比4,694百万円増加の79,948百万円となった。有利子負債が同3,993百万円減少したが、手持棟数の増加により未成工事受入金(着手金・中間金)が同8,976百万円増加した。また、純資産合計は前期末比1,091百万円増加の16,605百万円となった。配当金の支払いで898百万円支出したが、親会社株主に帰属する四半期純利益2,048百万円の計上が増加要因となった。
経営指標を見ると、収益の拡大に伴って自己資本比率が前期末比0.1ポイント上昇の17.2%となったほか、有利子負債比率も前期末の219.1%から180.7%に低下するなど、財務体質はやや改善傾向が続いている。自己資本比率については依然低水準だが、現預金が300億円以上と潤沢でネットキャッシュ(現預金-有利子負債)で見れば2015年5月期末以来のプラスに転じており、財務面で問題となるような状況にはないと判断される。今後も業績拡大とともに財務体質の改善傾向が続くものと弊社では予想している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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