八洲電機<3153>は30日、2019年3月期第3四半期(18年4-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.9%減の428.57億円、営業利益が同67.1%増の5.96億円、経常利益が同48.7%増の7.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同67.4%増の6.05億円となった。

プラント事業のうち、鉄鋼分野では、西日本地区を中心に大型設備老朽化更新及び照明工事案件等が計画通りに進捗し、売上高は堅調に推移した。石油・化学プラント・非鉄分野では、前年度の石油関連大型修繕工事や海外の設備保全案件等を補えず、売上高は低調に推移した。

産業・交通事業のうち、産業機器分野では、設備機械関連のセットメーカーからの継続的注文製品の受注増、及び設備用電源機器が都市部における再開発案件の継続により、売上高は好調に推移した。一般産業分野では、電気・精密・通信会社向け入退室管理システムの老朽化更新が増加し、売上高は堅調に推移した。空調設備分野では、首都圏を中心とした空調機器の販売や空調設備工事等が増加し、売上高は好調に推移した。交通分野では、鉄道車両関連の電気品や車体改造、情報配信システム、駅設備リニューアル工事等が増加し、売上高は堅調に推移した。

電子デバイス・コンポーネント事業のうち、産業機器分野では、各企業の設備投資意欲が弱含みとなり、特にスマホ関連製品の落ち込みは先が見えない状態が継続しているが、省人・省力化関連投資案件とIoT関連分野に注力し、売上高は堅調に推移した。アミューズメント分野では、メーカーの構造改革による製品廃止があり、売上高は低調に推移した。

2019年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.4%増の760.00億円、営業利益が同12.4%増の22.50億円、経常利益が同10.5%増の24.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.9%増の17.00億円とする10月30日に公表した業績予想を据え置いている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 八洲電機---3Qは営業利益が67.1%増、産業・交通事業は増収増益