パイプドHD<3919>は22日、同社グループ会社のパイプドビッツが、メディコム(本社:東京都渋谷区)とトライベック・ストラテジー(本社:東京都港区)と共同で、業界初の製薬企業向けマーケティングオートメーションパッケージ「BtoD(Business to Doctor」を開発・提供を開始したと発表した。

従来、製薬企業ではMRが新薬を含む医薬品に関する情報を医療機関に訪問し、医師に伝達している。しかし2012年4月、MRと医師の癒着防止を目的に「医療用医薬品製造販売業公正競争規約」が改訂され、MRの訪問規制を強化する病院が増えてきた。またMRの数も減少してきており、効率的で効果的なMRの訪問活動を支援する体制が求められている。一方、医師は好きな時に製薬企業のホームページを活用して情報収集を自分で行うようになり、デジタルコミュニケーションを活用した情報伝達が求められるようになっている。
近年では製薬企業でも、MRの訪問活動を支援する目的でマーケティングオートメーションへの注目がされているが、導入するには年間数千万円から1億円の予算を見込む必要があり、中小規模の企業での導入は難しいと考えられている。
同サービスは、製薬企業のオウンドメディアを最適化し、処方確度の高い医師を抽出し、効果的な訪問支援を実現。製薬企業向けに最適化し、パッケージ化されたクラウドサービスのため、中小規模の企業でも素早く安価に導入することができるという。
今後は共同開発会社とともに「BtoD」を活用して製薬企業の課題解決を目指す。また、2018年4月18日から4月20日に開催される「第3回ヘルスケアIT2018」にも出展し、同サービスを紹介する予定。


<MW>

情報提供元: FISCO
記事名:「 パイプドHD---製薬企業向けマーケティングオートメーションパッケージをリリース