■中期成長戦略とその進捗状況

3. フェニックス電機の進捗状況
フェニックス電機では新製品による成長戦略に主として取り組んでいる。その中心製品は紫外線LEDランプで、用途は露光装置用光源ユニット(MLS)の光源ランプだ。これまでに試作品は完成させており、現在は光量アップに取り組んでいる。前述のようにヘリオス テクノ ホールディング<6927>は露光装置の国内トップメーカーに独占的に光源を納入している。液晶パネルの製造ラインの投資は間もなくピークアウトするとみられるが、光源ランプには製品寿命があり、更新需要が発生する。ライバル企業の撤退もあり、更新需要では同社が大きな恩恵を受けることが期待されている。

フェニックス電機は赤外線LEDの新事業に取り組んでいるが、こちらは用途が限定的で、事業としての立ち上がりは遅れているもようだ。MLSの好調もあって、当面は紫外線LEDの製品開発に集中するとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ヘリオステクノ Research Memo(7):MLS光源向けの紫外線LEDの開発に取り組み中