■事業概要

4. 世界に広がるネットワーク
品質管理や生産技術に劣らず桑山<7889>を支えているのが、ネットワークである。そのネットワークの基点となる東京本社には、営業はもとより生産以外すべての経営機能が集中、専用基幹システムで各営業拠点・製造拠点とつながっており、顧客の要望にスピーディに対応できる仕組みを構築している。国内の営業拠点は関西と九州をカバーする大阪と福岡に、加えて宝飾産業集積地である甲府に配置され、全国の主要マーケットを網羅している。海外では、ダイヤモンドの集積地であるベルギーのアントワープにオフィスを設け、直接仕入れによる安定供給も実現した。このように、同社は内外の拠点をフルに活用することで、調達・販売戦略をダイナミックに展開できるのである。

また、同社は国内外へ向けて最新のトレンドを発信している。宝飾展示会において同社の新しいアイデアやトレンドを取引先バイヤーにアピールし、デザインに合わせたオリジナルディスプレーなどによって新ブランドや新開発技術を提案している。加えて海外では、世界有数の国際展示会に積極的に参加、同社のデザインや品質、技術力を世界に向けても発信している。

同社のグループ企業は、同社、連結子会社7社、非連結子会社7社、持分法非適用関連会社1社で構成される。各社とも総合ジュエリーメーカーである同社グループの構成員として、各種宝飾品の企画、製造加工、販売、各事業に関する調査研究、サービスの提供などを行いながら、互いの事業活動をサポートしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 桑山 Research Memo(5):世界に広がるネットワークで調達・販売戦略をダイナミックに展開