a) 不動産 2017年9月末の営業資産残高は前期末比16.4%増の2,796億円(前期末比394億円増)と大きく伸びた。大型案件の成約※1を含め、同社が得意とする商業施設(大型ショッピングセンター等)のほか、インバウンド需要を背景に高稼働の続くビジネスホテルの建物リースが好調であった。また、下期についても、既に大型案件※2を成約しており、3,000億円を超える勢いで伸びている。一方、ROAについては1.8%(前期は1.9%)とやや低調であったものの、土地情報持込型の提案営業や賃貸事業の開始など、収益性の改善に結び付く活動では一定の成果を残した。
b) エネルギー・環境 2017年9月末の太陽光発電事業の営業資産残高は前期末比11.0%増の191億円と増加した(新規稼働案件はなし)。現在は、全国29ヶ所でメガソーラー(発電量合計77MW)が稼働しているほか、新たに福島地区を中心に3ヶ所で超大型メガソーラー(発電量合計60MW)※が建設中である(2018年度に完成予定)。また、ROAは7.9%(前期は6.1%)に大きく改善しているが、季節要因(夏場は太陽光発電の稼働が高まる)によるものであり、通期ではほぼ前期並みの水準に収束する見通しである。
c) 医療・福祉 具体的な数値目標は掲げていないが、主な活動実績として、1)研究開発型ベンチャー企業への出資や、2)「高齢者施設」の建物リース推進などで成果を残すことができた。1)については、手術支援ロボットを開発するリバーフィールド(株)に出資。国産初の手術支援ロボットを2020年に商品化する計画である。導入推進に当たって、リースなどファイナンス・スキームでのサポートを展開していく方針である。また、2)については、(株)ニチイケアパレスが運営する介護付き有料法人ホームの建物リースを実行。高齢者向け施設の建物リースでは、業界をリードする取り組みとなっている。