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フィスコリサーチアナリストの飯村真由です。
9月14日に開催したフィスコ個人投資家セミナーでAMBITION<3300>の清水社長にご登壇いただきました。
清水社長のプレゼンテーション、飯村の社長インタビューの要約に加え、今週3日に発表されたM&Aに関する追加インタビューを前半・後半の全2回でお届け致します。
★AMBITION清水社長のプレゼンテーション★
■【事業内容】
AMBITIONは、首都圏を中心に居心地の良い空間を安定供給する不動産取引デベロッパーとして、住みやすい社会インフラの早期実現を目指している企業です。会社全体の売上の大半が賃貸管理事業(プロパティマネジメント事業)です。それ以外にも売買仲介(インベスト事業)、賃貸仲介事業(子会社にM&Aで取得したルームピアとVALOR)を展開している他、不動産開発事業を行う子会社ADAMを昨年設立しました。また、2016年2月から民泊事業をスタートしております。
■【2017年6月期業績】
事業規模は継続的に拡大しており、創業以来、右肩上がりで売上を伸ばしています。2017年6月期は売上高が前期比48%増の145.70億円、営業利益が同46%増の2.91億円で着地しました。賃貸管理事業の安定収入に加え、売買事業の貢献が増益の要因です。賃貸管理で入居者をつけて運営した物件を売買することによって得た収益が会社の利益に貢献した形となりました。
■【経営指標】
事業をしていくにあたり経営指標としているのがサブリース管理戸数です。サブリースというのは、オーナー様から物件を借り上げて管理することをいいます。我々は賃貸管理で売上を建てている会社で、その売上=家賃収入です。家賃収入の基となるサブリースの管理戸数が現在8,754戸(前期比27%増)で、毎年、右肩上がりで増加を続けています。
■【市場環境】
2020年に開催予定の東京オリンピックに向けて東京都及び首都圏への人口集中が考えられます。それにより、新築・中古分譲マンションの需要が高まることが予想されます。土地価格の上昇期待からの投資資金の流入は大いにありうるのではないかと考えております。また、日本の人口は2010年をピークに減少しておりますが、東京都の人口は2020年まで人口が増加を続ける予測となっております。これは、首都圏に人が集まるような状況が今、この国で起きているということです。東京では核家族化が進んでおり、世帯数の増加が見込まれます。そういう部分では、我々がやっております不動産の賃貸管理において、これから大きな市場が待っているのではないかと考えております。
■【自社の強み・成長戦略】
当社の場合、管理物件の85%以上が首都圏です。分譲仕様のハイクオリティのデザイナーズマンションを中心に扱っており、誰もが「こういう部屋に住みたい」と思うような理想的な物件を提供している会社です。今後も東京23区を中心として、今後の人口集中が高まっていく地域に集中的に物件取得を進めてまいります。そして、インターネット経由での集客強化など販売体制の拡大、ブロックチェーン技術やAIチャットの活用による接客サービスの向上施策に取り組んでいきます。さらに、民泊事業や新規事業にも力を入れていきたいと考えています。
■【民泊事業】
弊社では、大田区で現在2ヶ所、特区民泊事業の認定を受けた形で、民泊事業を行っております。2018年6月から民泊新法がスタートするにあたっては、「180日規制」という問題が出てきます。しかし、我々の場合は賃貸管理がメインです。民泊で空室の部屋を180日間利用して、180日後の物件募集を行い賃貸で回していけば成果を得ることができます。例えば、今日民泊で利用している部屋を6ヶ月後に空き予定という形で賃貸募集をかけることが可能なんです。まさに賃貸管理をやっているからこその強みになってくるかと思います。
■【新規事業】
IoTを活用した「スマートホテル」の物件開発を進めております。スマートフォンにリモコン機能を持たせ、スマートロック以外にもエアコン、カーテン、テレビなどあらゆるものに対応させた最先端のホテルの開発に着手しております。
■【入居者向けサービス】
我々はサブリース以外の物件も合わせますと15,000ほどの管理戸数を抱えていますので、この15,000世帯に「アンビション電力」を普及していきたいと考えております。そして、入居者向けの新サービスである「少額短期保険」でも安定的な収益を重ねていきたいと考えております。
■【2018年6月期業績予想】
2018年6月期は売上高が前期比3.6%増の150.99億円、営業利益が前期比11.3%増の3.24億円を見込んでおります。我々は、住まいの未来を創造するという『大志(社名であるAMIBITION)』を抱いて、出会った人すべてに『夢』を提供できるリアルカンパニーの実現に向けて、2018年6月期においても増収増益計画で、更なる飛躍を目指してまいります。
~後半(飯村の社長インタビュー)に続く~
<MW>