■事業の概要

3. ヘルスケア事業
三井化学<4183>のヘルスケア事業は、製品別ではビジョンケア材料、不織布、歯科材料の3製品群が中核となっており、これらの3製品群合計でヘルスケア事業セグメント売上高の約90%を占めている。市場としては、ビジョンケア材料はメガネレンズ市場、不織布は紙おむつ市場や衛生用品市場、歯科材料は歯科治療市場、という対応関係にある。

同社のヘルスケア事業はシェアが高いものが多い。ビジョンケア材料はメガネのプラスチックレンズ材料だが、世界シェア45%を占めている。不織布では同社はプレミアム紙おむつ向けに的を絞って展開しており、そこでは60%~70%のシェアを有している。歯科材料でも、同社は国内市場において歯科用接着剤で高シェアを獲得してきたが、2013年には世界第6位のHeraeus Kulzerを買収し、一気に世界市場に乗り出した。

売上高の地域別内訳は、日本、アジア、欧米が約3分の1ずつというバランスのとれた構成になっている。不織布を日本、中国、タイの3ヶ国で生産しているほか、ビジョンケア材料も日本、韓国、中国の3ヶ国で生産してグローバルで販売している。こうした点が売上高の地域別構成に反映されていると言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 三井化学 Research Memo(4):主に3つの事業ドメインで構成。それぞれがグローバルで高いシェアと存在感