ラクオリア創薬<4579>は24日、同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬の物質特許のうちの一つピロロピリジノン誘導体が、日本で特許査定を受けたと発表。ピロロピリジノン誘導体の物質特許は これまで日本で審査中であったが、今回の特許査定の通知により、米国、中国、欧州に続き日本においても同社の知的財産権が強化される事となった。

同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬は、テトロドトキシン感受性(TTX-S)ナトリウムチャネルに対して特異的に作用し、複数の疼痛モデル動物において、高い有効性を示すことが確認されている。本化合物は、心臓で重要な働きをするテトロドトキシン抵抗性(TTX-R)ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示すことから、副作用の少ない画期的新薬として、様々な疼痛状態に対する未充足の医療ニーズに応えることが期待される。

選択的イオンチャネル遮断薬の創製は、同社の主力プロジェクトの一つ。今回の選択的ナトリウムチャネル遮断薬は、同社の強みであるイオンチャネル活性評価と疼痛領域に関する経験を活かした成果であり、今後も多くの治療用途を有するイオンチャネル創薬を進め、知的財産のポートフォリオの強化・充実に努める考え。

なお、同社は、本特許査定により2017年12月期の業績への影響はないとしているが、同社は選択的ナトリウムチャネル遮断薬に関する複数の特許を既に保有しており、今回の特許査定により、研究開発の進展や新たな導出契約等を通じて、中長期的に同社の企業価値の向上に寄与するとコメントしている。


<MW>

情報提供元: FISCO
記事名:「 ラクオリア創薬---選択的ナトリウムチャネル遮断薬(ピロロピリジノン誘導体)が日本で特許査定