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※2017年5月15日22時に執筆
フィスコソーシャルレポーターのわらしべです。
IPO(Initial Public Offering)新規公開株の中には市場の人気銘柄になるものが多くあります、上場初日は市場の注目を集めることもあって人気化する傾向がありますが、反面でその後は人気薄となり調整局面に入る銘柄も出てくると思います。しかしながら、そういった上場時の熱気が一旦冷めて小動きとなった局面こそが銘柄選びのチャンスと言えると考えております。そういった観点からJASDAQ上場のズーム<6694>に注目してみたいと思います。
ズーム<6694>JASDAQ
【ビジネスモデル】
「音」と「音楽」に特化した事業展開
ハンディレコーダー、ハンディビデオレコーダー、コンパクトエフェクター、オーディオインターフェース、マルチトラック・レコーダー、エレクトロニックダンスミュージックなどの製品をグローバルに展開しています。
※プロフェッショナルフィールドレコーダー及びハンディビデオレコーダーの新製品が売れ行き好調なようです。(第1四半期決算説明資料より)
自社では生産拠点(工場)を持たない「ファブレス」企業で、経営資源を開発に集約しています。こうした事業展開は固定比率の軽減につながっており同社の強みとなっています。
【上場初値は2,278円、高値2,331円から株価は一旦調整局面へ】
同社は2017年3月28日にJASDAQ市場へ新規上場(公募価格1,520円)初日に2,331円の高値を付け人気を集めましたが、その後は調整入りとなり1,421円の安値を付けた後、最近では1,600円前後で推移しています。
【今期第1四半期決算は好調、増配を発表】
5月8日に第1四半期決算を発表、売上高:1,535百万(前年同期比+8.8%)営業利益82百万(同+92.3%)経常利益46百万(前期赤字から119百万の改善)と業績は好調、同時に未定であった年間配当を前期20円から13円増配し33円とする予定と発表しています。(株主還元は配当を中心に考え、配当性向は30%前後を目安に安定的な配当を実施する予定)
【為替感応度は1円の円安で営業利益は約13百万円増加する見込、想定レートは103円(円/米ドル)】
第1四半期決算説明資料によれば、1円の円安で営業利益は約13百万円増加する見込とされており、想定レートは103円(円/米ドル)に設定、5月15日時点の為替レートは113円台で推移しており、同社の想定レートよりも10円の円安傾向となっています。今期の平均為替レートが113円であった場合には1円あたり営業利益+13百万円×10円=+1.3億円の上振れと試算できますから、円安傾向が続けば同社にとって追い風と言えるでしょう。
【PBR0.83倍、PER15倍 今後の成長性に期待】
5月15日の終値1,625円でPBR0.83倍、PER15倍(会社予想)今後、円安傾向が続けば追い風となり、新製品の開発などによる成長性が今後も期待出来る銘柄と思います。
株価1,625円(2017年5月15日終値)
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執筆者名:わらしべ
ブログ名:テンバガーへGO!わらしべのブログ
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