1. 止血材のライセンス契約締結で2017年4月期業績を上方修正 同社は4月4日付で2017年4月期業績の上方修正を発表した。止血材の販売は期初計画を下回るものの、中国での開発・製造・販売に関するライセンス許諾契約を締結し、契約一時金480百万円(450万ドル、期末為替レート107円/ドル想定)を計上することが決まったことによる。事業収益は前期比329.0%増の605百万円(期初計画547百万円)、営業損失は前期1,821百万円の損失から1,185百万円の損失(同1,807百万円の損失)に縮小したもようだ。また、止血材については4月11日付で内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)下の漏出性出血を適応対象とした治験計画届をPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)に提出し、5月〜6月に治験が開始される見込みとなった。順調に進めば1年で治験が終了し、2020年4月期中にも国内での製造販売承認が得られる見通しだ。また、欧州ではフランス・ポルトガル・オランダにおける販売権許諾契約をPENTAX Europe GmbH(以下、PENTAX)と4月12日付で締結したと発表した。当初の計画よりは遅れ気味ではあるものの、止血材の収益化に向けた販売ネットワークの構築が着々と進んできたと言える。