以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家キムさん(ブログ「IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年4月2日12時 に執筆

ユーザーローカル<3984>が3月30日に上場し、上場当日は初値が付かず、2日目にしてようやく付きました。公開価格2,940円に対し、初値は12,500円とまさかの4.25倍です。

ユーザーローカルの事業は「ビッグデータの解析・人工知能による情報提供サービス」となっており、IPO市場において一番人気が出そうな内容と言って過言ではありません。
公開株数はオーバーアロットメントとあわせ465,700株、吸収金額は公開価格ベースで約13.7億円です。初値4倍以上を記録した銘柄は2016年にもグローバルウェイ<3936>がありましたが、公開株数は同149,500株で、吸収金額は公開価格2,960円をもとに算出すると約4.4億円でした。

一概に比較はできませんが、ユーザーローカルは株数や吸収金額を見ると個人的にやや買われ過ぎのような気がしています。将来性を見越した先回り買いというよりも、投機的なターゲットとなっているようです。とはいえ、ユーザーローカルの1単元(100株)での初値売却益は956,000円にもなり、1銘柄の当選利益としては今年最大です。

ただその反面、2017年のIPOは公開株数が多くても当選できないことが多く、IPOを専門に投資をしている私も苦戦中です。銘柄選びさえしっかりしていれば損失も限定的だと思っていますので、人気が出そうなIPOの当選を待つしかありません。
次に人気化しそうなのはテモナ<3985>だと思っていますが、初値2倍以上は確実と考えています。銘柄詳細につきましてはブログに書いていますので、参考になさってください。

IPO抽選ではインターネット募集をしている証券会社が多くあり、日本証券業協会の規則により原則として個人顧客への配分予定数量の10%以上を抽選により配分先を決定しなければならないことになっています。証券会社に口座がある方は申込をされてみるとIPO当選のチャンスがあるかもしれません。その際に銘柄選びもポイントになりますが、現在のイケイケ相場が続く限り積極的な申込スタンスでも良いのかもしれません!

2017年に上場した銘柄は4月2日現在で27銘柄ありますが、初値が公開価格割れとなったのはマクロミル<3978>とスシローグローバルホールディングス<3563>だけです。

今回は、ローリスクハイリターンと言われるIPO投資のモデルともいえるユーザーローカルの初値結果でした。
IPO投資のセカンダリー投資は、ハイリターンハイリスクだと考えています。

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執筆者名:キムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家キムさん:これぞIPOの醍醐味!初値4.25倍のユーザーローカル