以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家キムさん(ブログ「IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年3月5日13時に執筆

3月にIPOを行う銘柄が多くあり、IPO投資家として忙しいイベント時期です。
しかし、個人的にインパクトに欠ける銘柄が多く混在しており、IPOに当選するチャンスはあれど利益が出るのかは微妙だと考えています。
今回は3月1日~3月22日までを前半戦と称し銘柄の分析を行ってみます。

IPO投資を行う上でのポイントとして上場市場や上場規模、公開株数、業績や業種などをまず確認します。もっと簡単に絞り込みをかけるならば、上場規模が10億円前後までのマザーズやジャスダックなどの新興市場銘柄です。

ファイズ<9325>
ほぼ日<3560>
インターネットインフィニティー<6545>
力の源ホールディングス<3561>
エスキュービズム<3982>

前半戦では5銘柄が当てはまります。
IPOが集中してしまうと市場からの吸収額が多くなり、初値買い需要が抑えられる傾向にありますが、上記銘柄は公開価格を超えてくると思われます。
その中でもほぼ日<3560>はコピーライターの糸井重里氏率いる企業であり、注目度は非常に高いように思います。
また、力の源ホールディングス<3561>は博多ラーメン「一風堂」の知名度が高く、注目度も高いと考えています。

■ほぼ日<3560>簡単データ分析
上場予定日:3月16日
上場市場:ジャスダックスタンダード
業種:小売業
仮条件:2,250円~2,350円
事業内容:インターネットを利用したコンテンツ提供及び商品の企画・販売
公開株数400,000株、オーバーアロットメント60,000株
吸収金額は約10.8億円を予定

■力の源ホールディングス<3561>簡単データ分析
上場予定日:3月21日
上場市場:マザーズ
業種:小売業
仮条件:540円~600円
事業内容:ラーメン専門店「一風堂」を中心に複数ブランドの飲食店を展開する国内外の子会社の経営管理及びそれに付帯又は関連する業務等
公開株数1,000,000株、オーバーアロットメント150,000株
吸収金額は約6.9億円を予定

IPO投資を続けているとポイントが見えてきます。
さらに分析することで、初値が付いた後のセカンダリー相場にも活かせるポイントが見えてくると思います。

3月IPO前半戦の銘柄を挙げた理由として、後半に突入すると資金を出し渋る投資家も出てくることが予想でき、資金流入が減る恐れがあります。
同日上場による資金分散のほかにも、前半戦銘柄の株価次第では後半戦銘柄の値動きが鈍くなることも考えられます。

2017年のIPO市場は活況のため心配いらないかもしれませんが、いつ相場が下落しても対応できるようにしておきたいものです。
最終的には自己判断になりますが、10億円程度の上場であれば利益を得るチャンスが多いため、IPOに参加されてみては如何でしょうか!

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執筆者名:キムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家キムさん:3月IPO前半戦!選ばれる銘柄はどれなのか