BEENOS <3328>は26日、2017年9月期第1四半期決算を発表。売上高が前年同期比6.8%増の49.70億円、営業利益が同52.5%減の0.88億円、経常利益が同59.6%減の0.76億円、当期純損失が0.89億円だった。
大幅な営業減益となった背景には、前年同期にインキュベーション事業にて、売却益計上により1.66億円の営業利益への貢献があった反動要因が大きい。その一方でEコマース事業は、クロスボーダー部門が過去最高益を更新するなど順調な展開を見せている。
また、当期純損失となった要因には、2016年9月期末にタックスヘイブン対策税制の影響により、グループの繰越欠損金のうち、2017年9月期に解消されると見込まれる部分につき計上していた繰延税金資産を当第1四半期に取り崩したため、法人税等が税前利益に比して大きく発生した。計画には織り込み済みとのこと。

Eコマース事業は、クロスボーダー部門の「海外転送・代理購入事業(FROM JAPAN)」において、為替が円安傾向であったことから、流通総額、売上高、営業利益が好調に推移した。グローバルショッピング事業では、新サービスやシステムを導入し、販売チャネルを増やすことにより、流通総額、売上高、営業利益が堅調に推移した。結果、売上高が前年同期比6.6%増の10.06億円、営業利益は同487.8%増の1.58億円と過去最高益となった。

バリューサイクル部門では、買取サイト「ブランディア」の買取件数、買取金額ともに、順調に推移し、年末商戦に合わせて高額品の出品に注力した結果、売上高も好調に推移した。また、エンジニアの採用を積極的に実施。売上高が前年同期比12.3%増の26.64億円、営業利益が同17.5%減の0.12億円となった。

リテールライセンス部門は「商品プロデュース・ライセンス事業」でアーティストのECサイト強化と、「ネットショッピング事業」はオリジナル商品の販売強化に注力した。結果、売上高が前年同期比12.4%増の12.96億円、営業利益が同10.3%減の0.47億円となった。

インキュベーション事業では、オンライン決済企業などへの出資、専門型オンラインマーケットプレイスへの投資を進め、民泊関連事業への出資も行った。売上高は前年同期比98.7%減の0.02億円、営業損失は0.37億円(前年同期は営業利益1.66億円)であった。

17年9月通期については、売上高が前期比4.0%増の200.00億円、営業利益が同16.6%増の14.00億円、経常利益が同15.6%増の14.00億円、当期純利益が同20.3%減の7.50億円を見込んでいる。また、中間配当において、東証第1部市場変更記念として5円の配当予定も発表している。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 BEENOS---17年9月期第1四半期主力のEコマース事業において前年同期比で増収増益