*17:14JST 東京為替:ドル・円は軟調、日銀政策決定に反応 17日の東京市場でドル・円は軟調。日銀の利上げ見送り観測から円売りが先行し、一時145円11銭まで上昇。政策発表後は上値の重さを嫌気したドル売りが強まり、値を下げる展開に。日銀総裁会見を受けた円売りは限定的で144円39銭まで下落した。
・ユーロ・円は167円61銭から166円97銭まで下落。
・ユーロ・ドルは1.1542ドルから1.1572ドルまで値を上げた。
・日経平均株価:始値38,366.68円、高値38,581.25円、安値38,333.35円、終値38,536.74円(前日比225.41円高)
・17時時点:ドル・円144円60-70銭、ユーロ・円167円10-20銭
【金融政策】
・日銀:-無担保コールレート(オーバーナイト物)を0.5%程度で推移するよう促す(全員一致)

-長期国債買入れの減額について、月間の長期国債の買入れ予定額を2026年1-3月までは原則として毎四半期 4,000 億円程度ずつ、2026 年4-6月以降は原則として毎四半期 2,000 億円程度ずつ減額し、2027 年1-3月に2兆円程度とする計画を決定(賛成8反対1)
【要人発言】
・植田日銀総裁
「新たな国債買い入れ減額計画の考え、従来と変わらない」
「柔軟性確保の観点で、来年6月に中間評価を行うことにした」
「通常の動きと異なる形で長期金利の急激な上昇、例外的な状況なら機動的に対応」
「大規模緩和の副作用が顕現化しないように、国債買い入れの減額を進める」
「センチメント系の指標は悪いものが増えているが、ハード系はしっかり」
「(利上げ判断は)見通しの確度次第」
「(国債買い入れ減額計画で)4-5月の市場動向や市場機能度を見て今回の決定となった」
「国債買い入れの先行きは来年の中間評価で改めて考え示せればと思う」
「関税が落ち着いても、経済への影響を巡る不確実性は大きい」
「企業収益の悪化による賃金への影響、いつになったら見極められるかは悩ましい」
「限界的な違いだが、少し慎重に進もうということで2000億円になった」
「食品価格の上昇や原油高が続けば基調物価に無視できない影響を与えるリスク」
「(国債買い入れ減額計画で)将来の市場の不安定さを未然に防ぐ措置」
「製造業の収益低下なら、コストカット型の価格賃金設定が復活するリスクも」
「関税巡り米中間には前向きの動きも、通商政策の先行き不確実性は高い」
「予想インフレ率や基調的物価上昇率、まだ2%にアンカーされてない」
「保有ETFは、日銀の3原則に従い処分方法を検討していく姿勢に変わりない」
・トランプ米大統領
「米国民の中東退去支援に取り組んでいる」
「イランは核兵器保有にかなり近づいている」
【経済指標】
・特になし


<TY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 東京為替:ドル・円は軟調、日銀政策決定に反応