*08:03JST 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは269ドル安、ハイテクが下支え ■NY株式:NYダウは269ドル安、ハイテクが下支え

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は269.67ドル安の42140.43ドル、ナスダックは301.75ポイント高の19010.09で取引を終了した。

管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)の下落が重しとなり寄り付き後、まちまち。消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったため関税によるインフレ上昇への懸念が緩和し相場の下値を支えた。サウジアラビア政府系ファンドが所有する人工知能(AI)新興企業との提携発表を受けた半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇が支援し、ナスダックは終日買われ、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは一段安となり、まちまちで終了。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は、サウジアラビアの政府系ファンドが所有するAI新興企業、「ヒュメイン」と業務提携を発表、エヌビディアのプラットフォームを活用しAI開発と、クラウドコンピューティングインフラ強化を進めるとの報道を好感し、上昇。航空機メーカー、ボーイング(BA)はトランプ大統領の訪問を受け、サウジアラビアの政府系ファンドがボーイング737を30機発注するとの報道に加え、中国が国内航空会社へのボーイング機納入停止措置を解除する計画が報じられ、上昇。

暗号資産取引プラットフォームを提供するコインベース(COIN)はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同社をS&P500種株価指数の構成銘柄に採用すると発表し、上昇。管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は医療コスト上昇で2025年の通期見通しを撤回、最高経営責任者(CEO)の交代発表で、大幅安。

トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルでの投稿で、インフレも見られず、連邦準備制度理事会(FRB)に利下げすべきと再度要請した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米4月CPIは予想下振れ&トランプ大統領がFRBに利下げ要請

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円27銭から147円38銭まで下落し、147円44銭で引けた。米4月消費者物価指数(CPI)が予想以上に伸びが鈍化したほか、米国のトランプ大統領はソーシャルメディアの投稿で、FRBに中国や欧州のように利下げする必要があると再度要請したためドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1104ドルから1.1195ドルまで上昇し1.1193ドルで引けた。独5月ZEW景気期待指数の予想以上の回復を好感しユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は164円46銭から165円21銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3211ドルから1.3316ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8434フランから0.8387フランまで下落。


■NY原油:堅調推移で63.67ドル、一時63.90ドルまで値上り

NY原油先物6月限は続伸(NYMEX原油6月限終値:63.67 ↑1.72)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+1.72ドル(+2.78%)の63.67ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは61.65ドル-63.90ドル。米中貿易協議の進展を受けた買いが再び強まり、一時63.90ドルまで値上り。通常取引終了後の時間外取引では主に63.70ドル を挟んだ水準で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  44.28ドル   +0.92ドル(+2.12%)
モルガン・スタンレー(MS) 129.35ドル  +2.29ドル(+1.80%)
ゴールドマン・サックス(GS)603.81ドル  +12.47ドル(+2.10%)
インテル(INTC)        22.56ドル   +0.38ドル(+1.71%)
アップル(AAPL)        212.93ドル  +2.14ドル(+1.01%)
アルファベット(GOOG)    160.89ドル  +1.31ドル(+0.82%)
メタ(META)           656.03ドル  +16.60ドル(+2.59%)
キャタピラー(CAT)      352.54ドル  +9.99ドル(+2.91%)
アルコア(AA)         28.65ドル   +0.53ドル(+1.88%)
ウォルマート(WMT)      95.88ドル   -0.87ドル(-0.89%)
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情報提供元: FISCO
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