*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC議事要旨受けドル買戻しも 9日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米高関税政策で対象国との交渉をにらみ、欧米株安なら円買いに振れやすい。ただ、米金融政策決定をにらみハト派姿勢後退ならドルに買戻しが入りやすい展開となりそうだ。

前日のNY株式市場は自律反発狙いで序盤は強含み、ドル買いが先行。しかし、米トランプ政権の中国への高関税措置で両国の通商摩擦に懸念が広がると株価は再び大きく押し下げられ、ドル売りに転じた。ユーロ・ドルは1.0890ドル台から1.0970ドル台に浮上、ドル・円は147円60銭台から145円90銭台と2円近く下落。本日アジア市場で日経平均株価の大幅安で円買いに振れやすく、ドル・円は節目の145円を割り込んだ。

この後の海外市場は米高関税政策の行方が注視される。米国経済の先行きに不透明感が広がるなか、今晩公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月18-19日開催分)は先行きの経済に配慮しつつ、追加利下げには慎重な内容が予想される。一方、明日の消費者物価指数(CPI)は鈍化が見込まれ、スタグフレーション懸念一服の手がかりとなる可能性からドル売りは後退。また、米株安が抑制されればリスク回避の円買いは抑制されるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事要旨公表(3月開催分)



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情報提供元: FISCO
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