*06:55JST NY株式:NYダウは222ドル高、パウエルFRB議長発言で景気に安心感ひろがる 米国株式市場は反発。ダウ平均は222.64ドル高の42801.72ドル、ナスダックは126.96ポイント高の18196.22で取引を終了した。

雇用統計が警戒されたほど労働市場の弱さを示さずまちまちで寄り付いた。ただ、一部雇用減速の兆候も見られたため成長鈍化懸念に相場は下落に転じた。トランプ大統領が本日中にもカナダの木材などに相互関税を課すと警告すると、一段安となった。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、経済には問題がなく、政策を当面据え置く姿勢を再確認すると、景気に安心感が広がり相場は買いに転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。

ドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は投資会社のシカモア・パートナーズと買収、非公開化で合意し、上昇。アルファベット(GOOG)は傘下のグーグルが人工知能(AI)によるサーチ機能の強化計画を発表し、上昇。ソフトウエア会社のパランティア・テクノロジーズ(PLTR)は人工知能(AI)や機械学習技術搭載の移動式地上局システム、TITANシステムの陸軍への納入を開始したことを受け、上昇した。

会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は第4四半期決算で一株当たり利益が予想を下回り、下落。「ザ・ノース・フェイス」や「ディンバーランド」などのブランドを運営するアパレルのVFコーポレーション(VF)は投資家向け説明会で特に傘下の「ヴァンズ」の業績を巡り期待されていた楽観的な見通しが示されず失望感に売られた。情報技術ソリューションを提供するヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)は四半期決算で示された弱い見通しや従業員削減計画が嫌気され、下落。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は26.56と年初来高値を更新後、23.09まで低下した。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元: FISCO
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