*07:55JST 23日の米国市場ダイジェスト:NYダウは66ドル高、ハイテクがけん引 ■NY株式:NYダウは66ドル高、ハイテクがけん引

米国株式市場は続伸。ダウ平均は66.69ドル高の42,906.95ドル、ナスダックは192.29ポイント高の19,764.88で取引を終了した。

消費者信頼感指数の悪化を警戒し、寄り付き後、まちまち。連邦準備制度理事会(FRB)の速いペースでの利下げ期待の後退で長期金利上昇に連れダウは続落した。サンタクロースラリーを期待したハイテクの買いにナスダックは底堅く推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し、相場全体を押し上げ。クリスマスの祭日を控えて参加者が限定的な中、ダウもプラス圏を回復し終了した。セクター別では半導体・同製造装置や不動産管理・開発が上昇した一方、食・生活必需品小売が小幅下落。

携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーンの売り上げが予想に一致または、上回るとの期待や、オンライン小売アマゾン(AMZN)のスマートホームセキュリティのブランド、「リング」に対抗する顔認証搭載のスマートドアベルを開発中と報じられ、上昇。自動車メーカーのフォード・モーター(F)やゼネラル・モーターズ(GM)は、同業ホンダと日産の経営統合交渉入りとの報道を好感し、それぞれ堅調に推移した。半導体のエヌビディア(NVDA)やブロードコム(AVGO)は、人工知能(AI)への強い需要見通しを背景としたクリスマスラリーへの期待に、それぞれ上昇。

百貨店のノードストロム(JWN)は創業家が62.5億ドルで同社を買収、非公開化することで合意したと発表し、下落。

トランプ次期政権でビベック・ラマスワミ氏と「政府効率化省(DOGE)」を率いる予定のイーロン・マスク氏はFRBが「ばかげているほど、人員過剰の状況にある」と批判した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米利下げペース減速観測で米長期金利上昇、ドル反発

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は157円27銭まで上昇後、156円98銭まで下落し、157円15銭で引けた。米国経済が良好で、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペース鈍化を織り込み長期金利上昇に伴うドル買いが続いた。その後、米11月新築住宅販売件数が予想を下回ったほか、米12月消費者信頼感指数が予想外に悪化したため伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは1.0384ドルまで下落後、1.0418ドルまで上昇し、1.0406ドルで引けた。ユーロ・円は163円18銭から163円62銭まで上昇。日銀の追加利上げ観測後退で円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2510ドルまで下落後、1.2540ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8969フランへ弱含んだのち0.9002フランまで上昇した。


■NY原油:弱含みで69.24ドル、ドル高を意識した売りが入る

NY原油先物2月限は弱含み(NYMEX原油2月限終値:69.24 ↓0.22)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比-0.22ドル(-0.32%)の69.24ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.59ドル-69.94ドル。ロンドン市場で69.94ドルまで買われたが、ドル高を意識した売りが増えたことで米国市場の後半にかけて68.59ドルまで下落。ただ、押し目買いも入っており、通常取引終了後の時間外取引で69.52ドルまで戻している。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  43.89ドル   -0.28ドル(-0.63%)
モルガン・スタンレー(MS) 124.45ドル  +1.01ドル(+0.81%)
ゴールドマン・サックス(GS)570.78ドル  +4.68ドル(+0.82%)
インテル(INTC)        20.20ドル   +0.68ドル(+3.48%)
アップル(AAPL)        255.27ドル  +0.78ドル(+0.30%)
アルファベット(GOOG)    195.99ドル  +3.03ドル(+1.57%)
メタ(META)           599.85ドル  +14.60ドル(+2.49%)
キャタピラー(CAT)      365.39ドル  -0.65ドル(-0.17%)
アルコア(AA)         38.58ドル   +0.74ドル(+1.95%)
ウォルマート(WMT)      90.35ドル   -1.89ドル(-2.04%) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 23日の米国市場ダイジェスト:NYダウは66ドル高、ハイテクがけん引