*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米インフレ鈍化も株高なら円売り 14日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米消費者物価指数(CPI)が低下なら、米早期・大幅利下げを見込んだドル売りが先行する見通し。ただ、緩和政策で欧米株高が期待され、リスク選好の円売りがドルを支えるだろう。

前日発表された米国の生産者物価指数(PPI)は前回から伸びの鈍化が鮮明になり、緩和的な金融政策の期待感から金利安・ドル安の展開。ユーロ・ドルは1.10ドルに接近し、ドル・円は中東情勢の緊張によるリスク回避の円買いで146円60銭付近に軟化した。本日アジア市場でドル・円はNZドル・円に連れ安。また、自民党総裁選の不出馬を決断した岸田首相の後継を巡る思惑で円買いに振れ、一時下押しした。

この後の海外市場は引き続き米インフレにらみ。前日のPPIに続き、CPIの鈍化が鮮明になれば連邦準備制度理事会(FRB)の9月の大幅利下げを見込んだ米金利安・ドル安に振れやすい。ただ、欧米株式市場は緩和的な政策への期待感で堅調が見込まれるため、リスクオンなら円売りが主要通貨を押し上げる展開が予想される。日銀の金融正常化観測も後退し、円売りを支援。ドル・円はある程度上値を切り上げる可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・6月鉱工業生産(前月比予想:+0.5%、5月:-0.6%)
・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP改定値(前年比予想:+0.6%、速報値:+0.6%)
・21:30 米・7月消費者物価指数(前年比予想:+3.0%、6月:+3.0%)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米インフレ鈍化も株高なら円売り