*07:48JST 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは408ドル高、PPIを好感 ■NY株式:NYダウは408ドル高、PPIを好感

米国株式市場は上昇。ダウ平均は408.63ドル高の39,765.64ドル、ナスダックは407ポイント高の17,187.61で取引を終了した。

7月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったため年内の利下げ期待を受けた買いが強まり、寄り付き後、上昇。14日に発表される消費者物価指数(CPI)もさらなるインフレ改善を示すとの期待も強まり、終日買いが先行した。金利先安観にハイテクの買いが強く、終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置や自動車・自動車部品が上昇した一方、エネルギーが下落した。

コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は最高経営責任者(CEO)の即時交代を発表し、メキシコレストランチェーンのチポトレ(CMG)のCEOブライアン・ニコル氏を会長兼CEOに指名したことを好感し上昇。チポトレ(CMG)は大幅安。グーグルを運営するアルファベット(GOOG)はイベントで、人工知能(AI)搭載の新型スマートフォーン「ピクセル9」を発表し、上昇した。

在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はグーグルのフィットビットとの提携が報じられ、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)やサーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)なども先週の下落の反動による買戻しが続いた。

アトランタ連銀のボスティック総裁は経済が見通し通りに進めば年内の利下げの準備が整う可能性が高いとの考えを繰り返した。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を持つ。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル弱含み、米7月PPIは予想を下回る

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は147円51銭から146円60銭まで下落し、146円88銭で引けた。米7月生産者物価指数(PPI)の予想以上の伸び鈍化で、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げ観測が強まり、ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.0925ドルから1.1000ドルまで上昇し、1.0997ドルで引けた。ユーロ・円は、160円70銭へ下落後、161円53銭まで上昇。独8月ZEW景気期待指数の大幅低下でユーロ売りが優勢となったのち、リスク選好の円売りが強まった。

ポンド・ドルは1.2780ドルから1.2872ドルまで上昇した。英失業率の予想外の低下で、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8680フランから0.8642フランまで下落した。

■NY原油:反落で78.35ドル、中東情勢の悪化に対する過度な懸念は緩和

NY原油先物9月限は反落(NYMEX原油9月限終値:78.35 ↓1.71)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.71ドルの78.35ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは78.16ドル-80.15ドル。ロンドン市場で80.15ドルまで買われたが、中東情勢の悪化に対する過度な懸念は緩和されたことで利食い売りが観測された。米国市場の後半にかけて売りが強まり、通常取引終了後の時間外取引で78.16ドルまで値下がり。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  38.46ドル   +0.29ドル(+0.75%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.71ドル   +1.87ドル(+1.97%)
ゴールドマン・サックス(GS)491.94ドル  +6.44ドル(+1.32%)
インテル(INTC)        20.47ドル   +1.11ドル(+5.73%)
アップル(AAPL)        221.27ドル  +3.74ドル(+1.71%)
アルファベット(GOOG)    165.93ドル  +1.98ドル(+1.20%)
メタ(META)           528.54ドル  +12.59ドル(+2.44%)
キャタピラー(CAT)      338.80ドル  +2.77ドル(+0.82%)
アルコア(AA)         31.60ドル   +0.41ドル(+1.31%)
ウォルマート(WMT)      68.13ドル   -0.57ドル(-0.82%) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは408ドル高、PPIを好感