*09:03JST NYの視点:リセッション懸念くすぶる、一時長短利回り逆転解消、FRBの年4回超の利下げ予想 米国債相場は5日、世界株安や米国の景気後退懸念に金融政策に敏感な2年債利回りは10年国債利回りを一時下回り、2022年7月以来約2年ぶりの逆イールド(長短金利差逆転)解消となった。景気後退入りするとの懸念に、9月連邦公開市場委員会(FOMC)前の緊急利下げや9月以降の大幅利下げ観測が強まったことが背景となる。6日の債券相場では2年債利回りは4%。10年債利回りは3.915%と、再び逆イールドとなった。

逆イールドは景気後退を示唆する先行指数として知られているが、エコノミストによると、過去4回にわたり逆イールドが解消した直後に景気後退が起こる現象があるとの分析結果を示している。6日の市場ではISM非製造業景況指数が予想外に改善したこともあり、不安が後退、2年債利回りは再び10年債利回りを上回った。ただ、市場は依然神経質で、短期金融市場では年4回超の利下げを織り込んだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NYの視点:リセッション懸念くすぶる、一時長短利回り逆転解消、FRBの年4回超の利下げ予想