*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FRBのタカ派方針も雇用情勢を見極め 2日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はタカ派姿勢を堅持するとみられ、ドル買い基調は継続の見通し。ただ、JOLTS求人件数が低調なら、ドル買いは限定的となりそうだ。

6月30日に行われたフランス議会選で右派勢力の躍進は想定内にとどまったが、ユーロ買いは一巡後に失速。この日のISM製造業景況感指数は予想を下回ったものの、米10年債利回りの上昇でドル買い地合いに。ユーロ・ドルは1.0710ドル台に下げ、ドル・円は161円70銭付近に強含んだ。本日アジア市場はドル買い基調の継続によりドル・円は早朝から底堅く推移し、161円半ばから後半に緩やかながら値を上げた。

この後の海外市場は引き続き米雇用情勢が注目材料。パウエルFRB議長は講演会で引き締め的な政策方針を堅持するとみられ、ドル買い基調は続く。ただ、今晩のJOLTS求人件数は前回から減少と予想され、週末の米雇用統計を見極めようとドル買いは抑制される見通し。一方、ドル・円は37年超ぶりの歴史的高値圏に浮上しており、日本政府の為替介入が警戒されやすく、ドルの利益確定売りが一段の上値を抑えそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・6月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.5%、5月:+2.6%)
・18:00 ユーロ圏・5月失業率(予想:6.4%、4月:6.4%)
・22:30 パウエル米FRB議長とラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁討論会参加(ECBフォーラム)
・23:00 米・5月JOLT求人件数(予想:786.4万件:4月:805.9万件)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FRBのタカ派方針も雇用情勢を見極め