*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMCでタカ派堅持も日銀会合を見極め 20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利据え置きの公算だが、タカ派的な政策方針ならドル買い先行。ただ、日銀金融政策決定会合を前に、緩和修正の思惑で円売りは後退しそうだ。

前日の取引は米10年債利回りが2007年以来の高水準を記録し、ドル買い優勢の展開に。ユーロ・ドルは1.0710ドル台から1.0670ドル台に失速し、ドル・円は147円60銭台から147円90銭台に強含んだ。本日アジア市場でドル・人民元に連れ安する場面もあったが、米金利高を背景にドル・円は下値の堅さが目立った。一方、ドル・円が目先一段高に振れる可能性が高まるなか、政府の円安けん制が円売りを抑制した。

焦点のFOMCでは政策金利据え置きの公算で、当局者による金利見通しを示すドット・チャートが注目される。声明やFRB議長会見でインフレ抑止に向けタカ派的なスタンスが堅持されれば、引き締め長期化への期待感から金利高・ドル高に振れやすい。ただ、次回11月も一部で利上げ見送りが観測され、極端なドル高は想定しにくい。また、日銀の金融政策決定会合での政策決定を見極めようと、円売りは抑制されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・8月消費者物価指数(前年比予想:+4.8%、7月:+4.7%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は5.25-5.50%に据え置き予想)
・03:30 パウエル米FRB議長会見


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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMCでタカ派堅持も日銀会合を見極め